大腸ポリープとは

大腸の管の表面(最も浅い層)は粘膜でできています。
この粘膜の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープといいます。
大腸ポリープはその構造(組織)により腫瘍性のポリープとそれ以外(非腫瘍性)のものに分けられます。このうち大腸がんになる可能性があるものは腫瘍性のポリープである「腺腫」です。
大腸がんは正常な粘膜から腺腫(良性腫瘍)が生じ、それが悪性化してがんになる場合と、腺腫の状態を経ずに一気にがんになる場合とがあります。このうち、腺腫となった後に大腸がんになるものについては腺腫のうちにそのポリープをとってしまうことで大腸がんを予防することができます。

大腸ポリープ切除について

当院では大腸の観察のみではなく、ポリープが見つかった際にはその場で、内視鏡の先端から特殊な細い器具を出し、ポリープを摘除することができます。
ポリープを摘除する際は、痛みを伴うことは通常ありません。ただし、大きなポリープや出血しやすいポリープなどは当院での治療は行わず、入院施設のある高度医療機関へ紹介させていただきます。
ポリープ摘除を行った場合、摘除した部分から一定の確率で出血する可能性があります。そのため約1週間の飲酒や激しい運動は控えていただきます。また、安全確保のため遠方へのご旅行や出張の延期をご検討いただくことがあります。