大腸カメラとは
大腸カメラは、正式には大腸内視鏡検査といいます。肛門から大腸カメラを挿入し、大腸全体を詳しく観察することで、大腸ポリープや大腸がんなどの病気を見つけることができます。
何らかの異常が疑われた場合には組織の一部を採取し、精密検査を行います。小さなポリープが見つかった場合など、その場で治療することが可能です。
大腸カメラの目的
- 大腸ポリープの早期発見・早期治療
- 大腸がんの早期発見
- 潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性疾患の診断
- 大腸憩室症、痔核などの診断
当院の大腸カメラの特徴
特徴1:苦痛の少ない大腸カメラ
当院では患者様の苦痛を最大限軽減するために、ご希望の患者様には鎮静剤・鎮痛剤を使用することが可能です。
また検査の際には、お腹の中に空気が残りにくいに二酸化炭素を用いて検査を行います、それにより検査後のお腹の張りや痛みが軽くなります。
特徴2:日帰りポリープ切除
当院では大腸の観察のみではなく、ポリープが見つかった際にはその場で、内視鏡の先端から特殊な細い器具を出し、ポリープを摘除することができます。
ポリープを摘除する際は、痛みを伴うことは通常ありません。ただし、大きなポリープや出血しやすいポリープなどは当院での治療は行わず、入院施設のある高度医療機関へ紹介させていただきます。
ポリープ摘除を行った場合、摘除した部分から一定の確率で出血する可能性があります。そのため約1週間の飲酒や激しい運動は控えていただきます。また、安全確保のため遠方へのご旅行や出張の延期をご検討していただくことがあります。
特徴3:Olympus社の内視鏡・内視鏡システムの導入
当院ではOlympus社製の内視鏡を用いて検査を行っており、大学病院で導入している高画質な内視鏡を用いて検査を行っております。
大腸内視鏡をおすすめするのは以下のような方
- 血便(便に血が混じる)
- 便通異常(便秘・下痢)
- 腹痛
- お腹がはる
- 貧血を指摘された
- 顔色が悪いと言われた
- 急激な体重減少
- 便潜血反応で「陽性」と出た
- 大腸ポリープや大腸がん、直腸がんを治療した経験がある方など
大腸内視鏡で早期発見が可能な病気
- 大腸ポリープ、大腸がん、直腸がんなど
- 潰瘍性大腸炎、クローン病など難治性の炎症性腸疾患
- 大腸憩室症
- 感染性腸炎、虚血性腸炎など
大腸内視鏡検査の流れ
- 検査前日
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- 専用検査食を食べていただき、飲み物は水・お茶・粒の入っていないジュースは飲んでかまいません。
- 普段処方されている薬の服用に関しては主治医の指示に従ってください。
- 就寝時に下剤2錠を内服してください。
- 検査当日
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- 大腸をきれいにするために、複数回にわけて2リットルの下剤を飲んでいただきます。
- 便が透明な水の様になったら(多少黄色くても大丈夫です)来院してください。
- 来院後
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- 受付の後、問診票に記入をしてください。
- 看護師の指示に従い、内視鏡室で検査着に着替えてお待ちください。
- 検査準備
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- 専用検査台に横たわって頂きます。検査による苦痛を軽減するために希望される方には鎮静剤・鎮痛剤を点滴から投与することもできます。
- 検査
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- 検査を開始します。検査時間は20~30分程度です。ただし、複数のポリープを摘除するなど場合によってはさらに時間を要することもあります。
- 検査終了
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- 検査終了後は、患者様の体調を確認し検査結果の説明を受けて頂き帰宅となります。
- 検査の際に鎮静剤・鎮痛剤を使用した場合には、リカバリールームで1時間程度お休みいただき、体調に問題がないことを確認したうえ帰宅となります。
- ポリープを摘除した場合には、後日結果を詳しく説明します。